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夏前の季節は
雨物語を紐解き
空想の世界に迷い込む
学生時代に夕暮れ時
涼を求めた、お寺さん
今年も
御膳河原の蛍灯(ほたるび)が
厳島(いつくし)の森に
夏を告げる季節がやってきた
当分、訪れてない懐かしい場所
感慨深い思いと
また、見に行きたいと思う気持ちが
梅雨の夜風に流れてゆく
美しい蛍との出会いは
僕の生活を豊かにしてくれた
もう一つの蛍との出会い
広島の奥座敷
湯来温泉宿沿いに流れる
清流 水内川(みのうちがわ)の上流に
宿る夏の夜の主
源氏蛍、平家蛍、姫螢が
幻想的な灯りで螺旋模様を作り
梅雨の夜空を支配する
蛍の花が咲く季節がやってきたと
胸が騒いだ夜
真っ暗な道を登りランタン片手に
進む坂道
すーぽー、すーぽーと
速度を変え、
高さをかえて
僕にも迫ってくる
現世の世界から時放たれる神秘な時に
引き込まれてしまう
何も見えない
沢を流れる水音しか聞こえない
闇に漂う無数の灯りに息を止めた
また、
会いにいきた夏の夜空。
御膳河原・・・広島市西部にある
三瀧山から流れ出る
三瀧寺の水路沿いの
茶屋道。
小さい一角で飛んでる
蛍が綺麗です。
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